○ 米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平は、開幕戦(3月29日)に打者で出場し、初打席でヒット。4月1日には投手で出場し、初登板初勝利。これで一挙に全米野球ファンの注目を集めました。さらに、本拠地アナハイムに初デビューした4月3日の対インディアンス戦では、一回の第1打席でメジャー初本塁打となる3ランを放ちました。現地テレビのアナウンサーは、賞賛の叫びか、「大谷サン」を連呼していました。
○ 大谷がダイヤモンドを一周してダッグアウトに戻ると、チームメートは誰も大谷を歓迎せず、全員がグラウンドを見つめたまま知らん顔。どうしたんだ?といぶかっていると、これが実は、初本塁打を放った選手へのお決まりのパフォーマンス「サイレント・トリートメント」なんだそうで・・・。大谷も一瞬戸惑っていましたが、すぐに気を取り直し、自分の方から、近くの選手の背中に飛びついていきました。あとはチーム全員からもみくちゃにされる手荒い祝福が続いたというわけです。それにしても、知らん顔をされてもまったく悪びれなかった大谷の態度は、本当に素晴らしかった。
○ 実は、大谷の活躍が日本で見られなくなったことを残念に思っていたのですが、蓋を開けてみると、日本のテレビが競うようにして上記のような模様を逐一生中継で伝えてくれることがわかり、安心するとともに、毎朝大リーグ中継に付き合うのも「こりゃ大変だ」という複雑な心境です。